新しい発想と高度な技術で、全ての人たちの健康と長寿をサポート。徹底したユーザー目線で製品開発を行います。
2017/01/30
少子高齢化の日本が抱える問題として、社会全体で高齢者をどう支えるか、介護・医療システムのあり方が問われています。質の良い介護サービスの提供に向けて、ロボットなどの先端技術を活かす試みに注目が集まっています。
今回の介護ロボット導入施設見学ツアーには製品開発や導入に向けたヒントを得るために、ものづくり、介護施設、メディアなど様々な業種の方が参加されました。
開催:1月27日(金)
場所:特別養護老人ホーム あいれふ安塚(上越市)
主催:特定非営利活動法人UD21にいがた
あいれふ安塚は介護ロボットの導入により職員の負担軽減等を図るため、今年度、国や県の事業を活用し、介護ロボット(ロボットスーツHAL介護支援用、PALRO(パルロ)、Pepper(ペッパー))の導入実証を実施しています。
「ロボットスーツHAL介護支援用」は介護者が介護をする際に装着する装置で、腰への負担を減らすことで腰痛などのリスクを軽減できます。ある職員は「腰痛持ちだが腰が楽になり、これがあれば仕事を続けられる」と喜んでいました。
「ペッパー」は名前を呼んだり、挨拶を交えながら一緒に歌(お正月の歌やふるさと)を歌ったり、肩の体操をして体操のインストラクターも務めていました。入居者の皆さまは笑顔で一緒にレクリエーションをし、かわいいと人気でした。
「パルロ」は小型ロボットなので、テーブルの上に置いて車椅子に座ったまますぐそばで会話やダンスを楽しめるので、かわいいと評判のようです。
あいれふ安塚の施設長は介護ロボットの実証実験に強い想いを持っていて、「最先端の機器を導入することにより、介護現場のイメージを変えたい。“介護の明治維新”となるよう、効果を検証し、介護現場での効率的な活用方法を探りたい」と話していました。
現場見学や職員との意見交換など、実際に体感することで見えてくることも多くありました。
今後もロボットセミナーが開催されますので、ぜひご参加ください。