食部会 食部会

健康的な未来への課題に挑戦

時代とともに変化する生活文化、地球環境に対応するため、食に携わるプロフェッショナルが「研究、開発、栽培、加工、流通」など、それぞれの立場・視点から課題に取り組んでいます。

2013/11/21

うおぬま会議2013「災害時の食のマネジメント」

うおぬま会議個別会議E「災害時の食のマネジメント~被災者の健康被害防止~開催しました。

災害時の食のマネジメントに関わる様々な分野の専門家6名の方にご講演頂きました。
それぞれの方の視点で見た災害時の食のマネジメントについて、実際の経験からお話しいただいたことで非常に立体感に優れた充実の講演内容となりました。

東日本大震災の現場で実際に救援活動を体験した上での被災の生々しい実態。そして、これまでに知られていない難解な課題が浮き彫りにされたことで、今まで以上に危機感と課題を共有しました。

食料支援の限界、そして燃料や輸送手段の問題。また被災生活の長期化によるステージの変化への対応。被災生活が長引くことによる栄養問題。要援護者への健康面での二次災害の問題が課題として挙げられました。

また、今後想定されています、首都直下型地震や南海トラフ地震の影響は、太平洋側でかなり広範囲にわたると想定されています。太平洋側のインフラやライフラインが破壊された場合、救援活動は日本海側の企業に大きく託されるところとなり、中でも特に、震災を経験している新潟の果たすべき役割は大きくなると考えられます。

災害時の食のマネージメント及び災害食についての概念は企業内、企業間だけでなく、政府行政を交え、課題を共有し再構築することも必要だと考えさせられました。