時代とともに変化する生活文化、地球環境に対応するため、食に携わるプロフェッショナルが「研究、開発、栽培、加工、流通」など、それぞれの立場・視点から課題に取り組んでいます。
2015/01/15
「巨大災害時を想定した『食への備え』シンポジウム」開催報告
1.概要
■「巨大災害時を想定した『食への備え』シンポジウム」
■日 程:平成26年10月1日(水)
■時 間:13:00〜16:00
■場 所:兵庫県立大学防災教育センター 大教室
(阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター東館4階)
■参加者数:98名
■主 催:一般社団法人健康ビジネス協議会
■企画運営:NPO法人プロジェクト88
■後 援:兵庫県 高知県 新潟県 関西広域連合 NPO法人日本防災士会
■協 力:公益財団法人にいがた産業創造機構 日本災害食学会
(1)趣旨
阪神淡路大震災、中越大震災では「被災生活を支える食の備えのあり方」に問題があると指摘されていました。しかし、東日本大震災でも被災生活を支える食の改善が進んでいませんでした。これらの教訓を南海トラフ地震の減災に役立てることは急務となっています。
講演会では、「巨大災害時を想定した食の備え」をテーマに、日本災害食学会の門脇基二会長より死傷者の低減という防災対策に加えて、被災者という新たな人的被害者の減災のために「その後に続く被災生活の食」の視点から、時間軸の経過とともに変わる食の備えについて問題を提起しました。
パネルディスカッションでは、被災地の体験として神戸、新潟の報告と、南海トラフ巨大地震による被害が懸念される高知県からも参加頂き、巨大な被災生活を想定した自助、公助でできる「食の備え」について話し合いました。
(2)プログラム
【開会挨拶】 吉田 康 (一社)健康ビジネス協議会長、㈱ブルボン代表取締役社長
【メッセージ】 泉田裕彦 新潟県知事、央防災会議委員、全国知事会災害対策特別委員会委員長
【基調講演】 「南海トラフ巨大地震における食の減災」 奥田和子 甲南女子大名誉教授
【パネルディスカッション】「被災生活を支える食の備え~助かったその後の被災生活を考える
自助でできること、公助でできること、災害に備える」
コーディネーター 門脇基二 新潟大学副学長、日本災害食学会会長
パネラー 奥田和子 甲南女子大名誉教授
別府 茂 新潟大学大学院客員教授、NPO法人日本防災士会常任理事
大西勝也 黒潮町 町長
【閉会挨拶】 浦部清和 新潟県大阪事務所長